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日本のディーゼル車は大丈夫か? [自動車]

日本のディーゼル車は大丈夫か? マツダ以外のトヨタ、日産、三菱自動車の計4車種で、 走行中のNOx排出量が屋内検査での基準を2~10倍上回った。

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ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、
国が走行中の排ガス検査を初めて実施した。

トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車の
ディーゼル車計6車種を2015年12月~今年2月に調べたところ、

トヨタ、日産、三菱自動車の計4車種で、
走行検査のNOx排出量が屋内で台上に車体を固定して行う検査での基準を
2~10倍上回った。

今回基準を上回った3社については、
走行中の規制基準がないため排ガス規制違反にはならないものの、
国交省は走行中に多くのNOxを排出することを問題視。

今後は走行中の基準も作る方針で、メーカー側も対応を迫られそうです。

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欧州当局は走行中の排ガス規制基準を、
屋内検査での基準の1・5倍で新設する方針を決めており、
国交省も同程度の基準を検討するようです。

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EUが以前公表した情報では、
屋内の測定でクリアーしている車でも

実際の運転時には4~14倍の排出量になって、
新しく検討している基準をクリアーできない
会社が数社あるとことです。

(当時調査対象となったもののなかで、
現代、ボルボ、ルノーが排出量が多かったとのこと。)

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また、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による
ディーゼル車の排ガス不正問題で、

米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、
同社が昨年提出した排気量2000ccの不正車のリコール
(回収・無償修理)計画を承認しないことを決め、通知した。
 
 非承認となったのは、同州で販売された
2009~15年型の車種で約7万6000台。

当局の試験時のみ排ガス浄化機能が作動する
違法ソフトを搭載し、通常走行時には基準を大きく
上回る有害物質を排出していた。

 CARBは、技術面も含め計画に具体性が欠けていることや、
修理後の車の走行・環境性能と安全性が十分に確保されない点を指摘、
より包括的な対応策を求めた。 
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もう一度、ディーゼルのNOx対策として
どのようなものがあるか見てみよう。

現在は、次のどれかを採用している。


①還元触媒法   (NOxを窒素と水に分解・・・VW、日産、三菱などの乗用車一般)

②尿素SCR   (アンモニアによりNOxを無害化・・・ベンツ、トラックなど)

③NOxが発生しにくいエンジン採用     (マツダ)


マツダのは、圧縮比を低くして
NOxの発生を抑えるという独得のものです。


VWは、大型車については②尿素SCR を採用するようです。


一方、VWがCARBに却下された2000CCは、
①還元触媒法を採用しており、
この方法は今後さらなる見当が必要なようです。

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タグ:ディーゼル

クリーンディーゼルの嘘  ディーゼル車は今後どうなるか? [自動車]

VWのクリーンディーゼルが嘘だったことは、今や周知になっていますが、
他の会社のクリーンディゼルは大丈夫なのでしょうか?


VWはリコールにあたって、2000ccクラスはソフトの改善だけで、
1600ccはエンジンの改善も必要と報告しています。

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欧州の2017年基準


国際清浄交通委員会(ICCT)が発刊した白書
「EURO6 乗用車の窒素酸化物抑制技術」によると、


同委員会は「実験室ではなく実際の道路条件方式(RDE)で合計32台を調査した結果、ボルボ、ル

ノー、現代自動車の実験車両(各1種)が窒素酸化物を非常に多く排出した」
との報道がなされています。


この意味は、該当車種は窒素酸化物抑制システムを改善しなければ、
2017年に適用されるEURO6のステージ2の基準を
クリアーできないということのようです。


さらにこの基準は、2020年までにさらに強化されるようで、
EUの自動車メーカーの団体はこの基準が厳しすぎると
緩和を求めているとの情報も流れています。


そもそも、欧州はアメリカや日本より窒素酸化物排出基準が緩やかであったことも
ディーゼル中心の環境対策につながったと考えられています。


ディーゼルが低燃費で高出力であることもあり、
ディーゼルエンジンの排ガス対策を中心に進めて
排出基準に適応できてきたことから、


それをクリーンディーゼルとして普及させてきた経過があります。


したがって、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせた
窒素酸化物の排出の少ないハイブリット車の開発は遅れているのが実態のようです。


欧州の自動車産業はどうなるか?欧州以外への影響は?


今回のVWの問題によって、
ディーゼル車の購買意欲の低下は避けられないと見られています。


VW自体規模が大きいので、影響は甚大だが耐えられるとの見方がある一方、


ディーゼルに傾注してきた欧州の他の規模の小さい会社
受ける傷はVWより大きくなる恐れがあるとする見方があります。


消費者が欧州企業の開発が遅れているハイブリット車
流れるのではないかとの恐れも出ています。


特に大衆車など低価格で競争してきた車種は、
大変な影響を受けるのではないかともみられています。

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これによって倒産する企業が出てきたりすると、
影響は欧州だけにとどまらなくなる恐れがあり、
今後充分注意してみていく必要があると思われます。

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マツダのクリーンディーゼルは大丈夫か? [自動車]

マツダのクリーンディーゼルは大丈夫か?
と言う声に対して、マツダから9月29日に
次の声明が発表されました。


マツダは、法令遵守の精神に基づき、 全てのガソリンおよびディーゼルエンジンを、


各国の規制に厳格に適合させて おり、違法なソフトウェア、ディフィートデバイス(無効化機能)は

一切使用しておりません


お客様におかれましては、今後も安心してお乗りください。」
とのことです。

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VWのディーゼル偽装の影響は、
すべてのクリーンディーゼルにとって
向かい風になっているようです。


それにしても、VWの場合は、かつての
リコール問題が過失によるものであったのに対し
故意と言えるもので、深刻な問題と考えられます。


まだ対象の車種など公表してないというのは、
まだ何かあるのではないかという気になります。


乗用車だけかと思っていたら商用車も偽装してい
たという情報も出てきたようです。


ソフトを使わないと、最大40倍もの汚染物質が排出されるとは、
信じられない気がしますし、簡単に治せるのか心配になります。


国によっては、VWのディーゼル車を許可とか認可をしない
ところも出てきたようです。

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ところで、主要国のNOxの基準をみますと、(単位g/km)


アメリカ・・・・0.044
EU・・・・・・0.08
日本・・・・・・0.05


となっていますが、
日本のは、実際の運転状況に近い条件での測定基準です
ので単純比較はできないようです。

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(マツダは米国でディーゼルを発売していな
いので、米国では問題にならないと思います。)


それと、EUでは2017年に実際の運転状況に
近い条件での測定にすることになっているようで、


今の方法でクリアーしている車でも
実際の運転時には4~14倍の排出量になって、


新しい測定法では基準をクリアーできない会社が
数社あるとの報道があります。
(日本車は入っていないと聞いています)


NOx対策の方法は、現在次の3種があります


①還元触媒法(NOxを窒素と水に分解・・・日産、三菱など)
②尿素SCR(アンモニアによりNOxを無害化・・・トラックなど)
③NOxが発生しにくいエンジン採用(マツダ)


マツダのは、圧縮比を低くしてNOxの発生を抑える という独得のものです。


(かってロータリーエンジンという 独得なエンジンを開発し、ルマン24時間耐久レースで優勝した マツダならでは!!という気がします。)


なお、マツダが米国でディーゼルの発売を延期しているのは、

圧縮比を低くすると馬力が低くなる問題の解決に
技術改良が必要だからではと言われています。


たしかに、アメリカの道路を走るには馬力が必要だと思いますね。


しかし、エンジン開発に先駆的な業績を積み上げてきた マツダなら必ずやってくれることと思います。
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クリーンディーゼル VWと日本 [自動車]

クリーンディーゼルと言う言葉は、
かなり前からありましたが、


今回のVW事件によって、
また、脚光を浴びています。


クリーンディーゼルとは何か?
日本には何故普及しなかったのか?
あらためて考えてみました。

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今回のVW事件は違法操作によって
排ガス基準をクリアーし、


実際は公表データの最大40倍の汚染物質を
排出する可能性があるというもので、


社内でも技術者から基準をクリアーできない
との指摘が出されていたという報道もあります。


どうやら課徴金の問題や、訴訟に発展しそうですが、
それと同時に、基準に適合するように改修できるのか?


顧客に示した性能を守れるのか?
失われた信頼をいかに回復するのか?
が大きなの問題と考えられます。


以前日本でも、
事故隠しを行ったメーカーの車が売れなくなったり、


乗っているのが恥ずかしいと
買い替えが進んだことがありまた。

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日本でディーゼル乗用車が普及しなかったのは、
かって、石原都知事がディーゼル車が公害をまき散らすと


2005年に規制したのがきっかけで、
ディーゼル乗用車が姿を消したことからです。


日本にディーゼル乗用車が無くなっていた間に、 ヨーロッパではディーゼル車の公害対策が進み、 燃費の良いことからクリーンディーゼル と言われ普及してきたものです。

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なお、報道によると、
EUの現在の基準を満たしている車でも
実際の走行中に排ガスが増えものがあり


今のままでは2017年に導入予定の新基準(道路での基準)を
満たさないものが出てくると言われています。


そもそも、ディーゼルは、 力が強い、低燃費、CO2の排出量が少ない長所を持っています。 反面、PM(黒煙)とNOx(窒素酸化物) が多い欠点がありました。


PMは中国でPM2.5として騒がれ
NOxは、光化学スモッグや酸性雨の原因と指摘されています。


これらの対策を採ったのがクリーンディーゼルで、
次のような方法が導入されています。。


①燃料噴射装置の刷新による、PMとNOXの大幅削減
②PM除去フィルターの採用


③NOx対策として、次のどれかを採用   ◆還元触媒法(窒素と水に分解)   ◆尿素SCR法(アンモニアにより無害化する)   ◆NOxが出にくいエンジンにする

等の対策です。

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車両価格が高いと、専用のオイルが必要とかの
マイナス面はありますか


燃費の良さとクリーンさから ヨーロッパを中心に普及したきたものです。

ディーゼルが今後どうなるか、 さらなる技術革新を含め、目が離せないことになりました。

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